今年は、たくさんの小説を読んだ。中でも一番読んだ数の多い作家は
加納朋子さんの作品だった。

去年は、北村薫氏の春桜亭円紫さんシリーズがお気に入りで貪るように
読んでいたのだが、今年に入って偶々「ななつのこ」を手にし、
何の事前知識もないまま読んで見て驚いた。

既に円紫さんシリーズはすべて読み尽くしてしまっていて、
円紫さんのあの快刀乱麻ぶりに飢えていたので、この偶然の発見を
とてもうれしく思った。

物語の組み立て方や、物語の中に緻密に張り巡らされた伏線がある時
「パッ!」と一つにつながる爽快感はなんともいえない快感であった。
この「ななつのこ」をきっかけに今年は、加納朋子さんの作品を次々に
読破していき、はまぞうで検索する限り残るは、

ガラスの麒麟 (講談社文庫)
コッペリア
レインレイン・ボウ

の3作品となった。
さすがに今年中に読むのはキツイが、本日ようやく「虹の家のアリス」を
読み終えたところなので、休憩時間に下階の本屋で探してこようと思う。

作品の良さについて言及したいのだが、自分の文章力のなさでうまく伝えられない
ので、だまされたと思って是非ご一読頂きたい。